かみくずレポート

越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭2009 その2

2009年9月12日~9月13日
新潟県十日町市, 津南町

1.エピローグ

なぜか再び

夏休みが終わってしばらくたった。しかし、旅の余韻がなかなか冷めない。ネットで関連情報を調べる。すると、現地では気付かなかったこと、見なかったことがいろいろ気になってくる。過去3回の記録を読み、作家と農民の間の反発と共同作業の歴史を知る。そこに、自分が今の職場に対して抱いているモヤモヤとした違和感を言語化するヒントがあるのではないか。もう少し見てみたい。何といっても、前回は全体の10分の1もまわっていないのである。

家で嫁さんにそんなことをぽつぽつと話していたら、嫁さんから「そんなに気になるんなら、行ってきたら」と許可がでる。

嫁さんはと言うと、楽しかったが途中のドライブがしんどいのでパスとのこと。結婚以来初の、本格的な一人旅である。

計画を練る

嫁さんのご厚意?により、今回も一泊旅行とする。日程は、いろいろ用事もあり、結局会期最後の土日とする。一人旅なので、宿は前回と違い、とにかく安いところを探す。越後妻有のエリア内が良かったのだが、エリア内はどこも満杯で、しかたなく山を越えた六日町をとる。

独りなので、とにかく弾丸トラベルで、一箇所でも多くみることにする。複数の情報では、全部見るには5日間掛かる、と言われているが、独りで頑張れば一泊二日で9割ぐらいいかないだろうか。

出発

例によって残業で前日は0時過ぎに帰宅。慌しく支度をして4時ごろ就寝。翌朝6時前になんとか起きて出発。今回は東名-首都高経由で関越に乗る。首都高に入ったのが7時半ごろになってしまい、ラッシュ時と重なったため、だいぶ時間をロスしてしまった。

考えてみれば、7月末にもフジロックで苗場に行っており、三ヶ月連続で新潟に足を踏み入れることになる。これはどうしたことか。

いよいよ越後妻有へ

塩沢石内I.Cで降り、西へ。JR上越線を超え、くねくねとした山道を上る。ラジオでは、残間里江子が山崎洋子と横浜開国博について話している。山崎洋子は市民参加委員会の委員長で、組織がうまくまわっていないことにいらいらしている様子。大変だなぁと思う。横浜の話題をこうして遠くの山道で聴くのは妙な気分だ。やがて車は長い長い十二峠トンネルを抜けると、国道353号線、いよいよ越後妻有である。