昨日留守中にちょっと物騒なことがあったので、相方と防犯グッズを買いに東急ハンズへ。横浜にもあるけれど、どうせなら、ということで、昨日オープンしたばかりの川崎店へ。川崎店は、閉鎖になった某デパート(名前忘れた)跡にできた「川崎ダイス」の中にあります(いま気づいたが、これって「川崎大師」に掛けてるのか?)。ハンズというと互い違いのフロア構成がおなじみですが、ここは1フロアになっていて、他の階にはユニクロに大型書店、家電量販店(名前忘れた)が入ってます。オープン2日目だから混んでるだろうなぁ、と思いつつ、でも混んでると予想してみんな来ないだろう、とも考えたのですが、まあこういう都合のいい予想は当たるはずもなく、案の定、どう考えてもおまえ何も買うつもりないだろう、という善男善女でフロアはあふれかえってました。
防犯グッズはというと、あまりにも種類が多く、またどれもけっこう高価なので、とりあえずガラス強化フィルムの安い奴を買って退散。防犯グッズって、不安に駆られて買うものだけあって、みごとに足元みられてます。
その後、川崎は初めてという相方のために、チネチッタ周辺へ。私も久しぶりに行ったけど、ずいぶんと綺麗になってました。あと、つくりがちょっとした迷路みたいになっていて、なかなか面白い。いま一部工事中で、10月にはさらに新しい施設ができるそうです。ただ、いろいろ面白いものがあっちこっちにできるのはいいけど、日本全国ふところにそんなに余裕があるわけでもないのに、大丈夫なんかい?と思ってしまいます。
そこで相方とは別れて、ひとり新宿・歌舞伎町へ。目的は○○を放出。。。ではなく、ロフトおじさん板のオフ会。今回はGiyaさんこと深笛義也氏構成「お江戸でござる」の出版記念です。あと、私の撮ったデモの写真の1枚を「アナキズム」という雑誌が載せてくれて、それで1部もらえることになり、同じく写真が載ったムキンポさんから貰うという用事もありました。あ、雑誌といっても、普通の本屋で手に入るような部類のものではないです。あと、私やムキンポさんがアナーキストというわけでもないです。親近感は抱いていますが。というか、アナキズムについては実はあんまり詳しくなかったりします。知りたい方はアナキズムFAQを参照。
雑誌を貰い、Giyaさんにサインもらってちょこっと飲んですぐ帰るつもりが、いろんな人と話ができて、本当に楽しくて、調子にのって2次会のカラオケまで行ってしまいました。みんな芸達者なのに、自分みたいな地味ーな男がマイク握っていいんかいな、とは思ったものの、歌わずかえるのも無粋だなあということで、歌いました。えらい緊張してて、後で気が付いたらマイク入ってなかったんですが、みんなすごく盛り上げてくれて。新婚生活についてやいのやいのとツッコミを入れてくれるし、終電があって独り帰るときも、盛大に送り出してくれるし、いや本当に嬉しかった。
ロフト関係の飲み会は、何回かは参加させてもらってるけれど、最近になってようやく、少しはまわりの人と話せるようになってきました。ネット上では偉そうなこと書く割りには、現実社会ではえらい小心者なので、最初のころは、周りの圧倒されて、ただちびちび酒飲んで人の話を聞くだけでした。あと、自分の信じることをガンガンやってる人たちに対して、自分は、本と社会の話がちょっと好きなだけの、ありきたりな会社員にすぎず、その中で自分の立ち位置がよく判らなかったのですよ。そんなの30代社会人の台詞じゃない、って思うかも知れないけれど、たとえばサラリーマン社会の人間関係なんて、難しそうにみえても、所詮は「自分の座る場所」が決まっている世界の出来事じゃないですか。それに比べると、自分の座る椅子を自分で確保する、というのは、歳を重ねさえすれば身につくというものではない、すごく難しいと思うのです。
そこでもし自分が若ければ、嫉妬心やら対抗心やらを爆発させて乗り越えていく(あるいはずり落ちていく)ということになったのでしょうが、疲れ切っていた私には、そういう手段はすごくキツくて。それより、自分がいま持ってるもの、いま思ってることを大切にしていくしかない、というかそれしかできないだろうと。そう思うようになってから、視界がよくなってきました。