ライジングサンから1ヶ月。たったそれだけしか経っていないのに、何だかものすごく遠い昔のことのようです。行きの飛行機が直前になって故障して2時間遅れたり、お土産に頼まれた「白い恋人」が当日になって発売中止になったり、会場のトイレが大変なことになったりと、相変わらず災難は多かったものの、どれも不思議と致命的なことにはならず、なんとか無事に帰ってくることができました。
エゾは本当に、天国のようなところでした。
次々と立ち上がるテント村。ホルモンの飛ばしぶり。つじあやのの歌声と風になびく白い布。穏やかな波のようなハナレグミのリズム。ビークルの雄叫び。夕暮れの井上陽水。遠くをみつめる祭太郎。詩人チャボのカッコよさ。竹中直人の照れっぷ。KEMURIの後姿。深夜、いつまでも鳴り止まないギターの響き。早朝の足湯。干草に転がる死体?の山。必死の冠バッチ交換。突然の雨。無くした帽子。雲の切れ目からわずかに見えた夕日。夕暮れのビールと涙そうそう。ユアソンのドームを囲んで踊り狂う群集。黙々と絵を描く女性。黙々とファミコンをする男性。黙々とコーヒー豆を鋳る男。ごみ箱の奥の笑顔。小山田の疾走感。卓球の恍惚感。誰も居ないがらんとした物販。夜が終わる瞬間の闇の色。Coccoの熱唱。曽我部の太陽。
そして、畳まれるテントと、ただの野原に戻っていく風景。本当に楽しい時間は、そのときは夢中過ぎて、その重さに気が付かない。何気なく見た風景、聴いた音が、今になって振り返ると、どれもこれも忘れられないものになっている。
本当は来年行く人のためにレポートを書きたいのだけれど、仕事でえらい荷物が降ってきてしまい、なかなかまとまった時間が取れません。実家用のお土産も、未だに冷蔵庫に眠ったまま。この連休も会社に行かねばなりません。が、身体がだるくて今日はダウン。明日は這ってでも行かなくては。
話は替わって。昨日ラジオを点けたら、フルオーケストラのめちゃかっこいい曲が流れてきて、何の曲かと思ったら、なんと「アンパンマンのマーチ」。SUEMITSU & THE SUEMITHが童謡のコンピレーションアルバム用にカバーした曲だそうです。彼のことはなんとなく気になってるのですが、いろいろ面白い仕事をしてるのですね。