2004年4月17日 バッシング

寝付けず、明け方に。早朝、TBS「みのもんたのサタデーずばッと」を見ていて、脱力。「~総理に会うには?」という、首相と面会するための手段をあれこれ紹介する情報ネタのコーナーで、小泉首相と面会したことのあるゲストの毎日新聞社の岩見隆夫氏、そこで聞いたことは記事にするのかと尋ねられ、躊躇もなく、今後の参考にはするが、オフレコです、と。読者を馬鹿にしとるのか。それとも、書けないこと以外は書くのが新聞記者だと思っていた私が馬鹿なのか。最近、毎日新聞はすごく頑張ってるから、とってみるかと思ってたが、やめた。(まあ本当は、毎日新聞だけがそうだったわけじゃないんだけど、彼の躊躇のないところがすごく引っかかるので)

夕方、嫁、帰る。今回は精神的にかなりきつい帰省だったろうに、辛抱強く良く頑張ったと思う。駅で待ち合わせをして、久し振りに飲む。

イラクの二人も解放されたとのこと。夕方のニュース速報で知る。二人のうちの「わったん」こと渡辺さんは、ムキンポさんのところの掲示板で何度か書き込みを読んだことがある方で、オフラインでは一度だけ話をしたことがあります。話をしたといっても、プラスワンのイベントの帰り道、たまたま歌舞伎町から新宿駅まで一緒に帰ったというだけなのですが。だから残念なことに、そのとき何を話したかは全然覚えていない。

私の読んだ書き込みは別のハンドルを使っていて(だから本人となかなか結びつかなかった)、それが文学的な感じだったので、きっと色白のナヨっとした文学青年タイプだろうと予想していたところ、実際の渡辺さんは体格も性格も腹の据わった感じのする方で、想像とのギャップに驚いたのはよく覚えています。

いま、人質やその家族に猛烈なバッシングが行われているけれど、そんな渡辺さんなら、なんとか乗り切ってくれるような気がする。いまはどの家族のインタビューも「みなさんのお陰で。。。」を連呼して気の毒なくらい。いったい「みなさん」って誰なんだ。献身的に働いた人は確かにいただろう。けれど、少なくともそれは「新聞(=他人のふんどし)ボードに並べて読むだけのアナウンサー」や「それに思いつきの感想言うだけのゲスト」や、わたしのような「そんなニュースをただ見てただけの人」ではないはず。何か迷惑を受けたり、実際に走り回ったひとが、日本全体でどれだけいたのか。その人たちから不満の声はあがっているのか。税金ムダに使われたというが、朝刊の見出し読むだけの情報番組と、この素人の書いたイラクのレポート(無料)の、どちらが国民にとって価値がある情報だろうか?どちらがより「責任」を果たしているだろうか?ご丁寧に人質事件の経費を算出したスポーツ紙があったが、解決は本当にそのお陰なのか。民間人が奔走して、人質たちの活動や日本の幅広い世論をアピールしたことが解決につながったのではないのか。だとしたら、政府の使った費用の幾らかは、使い方を誤ったムダ金ということではないのか?気に食わないから、関係ないのに「金を出せ」。世間では普通それを「いいがかり」と言う。