2003年11月23日 観覧車

昼間は家の掃除をして、夕方は相方と二人、クルマで近くの図書館へ本を返しに。最近仕事で技術書をいろいろ読まねばならず、また読みかけの本もあり(小池真理子の「欲望」)、あんまり余裕がないのだけれど、とりあえず、以前から読みたいと思っていた、ガルシア・マルケスの「百年の孤独」とギュンター・グラスの「ブリキの太鼓」を借りる。たぶん片方しか読めないだろう。

ちなみに、前に借りてたのは倉本聰「北の国から・遺言」のシナリオです。去年のテレビ放映で前編を見逃していたので、これ読んでようやく筋が通ってすっきりしました。これで終わってしまうのがすごく残念。「北の国から」は、映像ももちろん良いのですが、シナリオだけ読んでも楽しめます。実は私も、はじめはまったく観ておらず、その後の評判を聞いて先にシナリオを全部読み、それに感動して後からビデオで全部観るという、ちょっと変な入り方をしました。初回シリーズのシナリオは本当に面白いので、機会があればぜひ読んでみてください。自然をテーマにしたおおらかな話と思われがちですが、シナリオを読むと、出てくるものすべてにムダがない、非常に緻密なつくりになっているのがわかります。

図書館を出てから、せっかくクルマで出かけたのだからということで、足を伸ばして都筑阪急・モザイクモールへ。ここは前に独りで来たことはありますが、相方とは初めて。前回同様、屋上から夜景はなかなか良かったです。で、今回は観覧車にも乗ってみました。実は、私は高所恐怖症なので、観覧車もあんまり得意ではなく、やめとこうかとも思ったのですが、これがまあ乗ってびっくり。

ここの観覧車から見る夜景は、絶品です。一度絶対乗ってみるべきです。こんなに美しい夜景は、今まで見たことがありません。夜の海のような真っ暗な関東平野に、街の明かりがぽつりぽつりと散らばっていて、文字通り「地上の星」の風情。都心の高層ビルからみる夜景とは、質がまったく違います。しかも、ゴンドラが最高点に達すると、もう遮るものは何もなく、360度、どころか、空にも星、地上にも星、です。

こんなに素晴らしい景色が楽しめるのに、私たちの他に客はおらず、ちょっともったいない気がしました。まあ、買い物に来ているひとは地元だから乗り飽きてるだろうし、他に遊ぶところもないから他所の人は来ないから、仕方ないのかな。