いま新聞をとっていないので、観たいテレビを逃すことが多い。ですが幸いネットで教えてくれた人がいて、野田秀樹の舞台「赤鬼」を観ることができた。これ、以前たしかタイの役者との共同作業がニュースで紹介されていて、すごく観たいと思っていたのですが、機会を逃してたのですよ。今回のバージョンはイギリス公演のもので、役者も向こうの人、台詞も英語。テレビなので字幕が出るものの、読むのがちとしんどくて最初は他のチャンネルところころ変えながらいいかげんに観ていたのですが、最後は完全に引き込まれた。シンプルな舞台なのに、ラストの情景は叙情的で美しく、悲しいということではなしに、目頭が熱くなった。昔、野田の芝居を一生懸命観ていた頃の気持ちが頭の中でフラッシュバックした感じ。