夜はプラスワン。反住基ネット連絡会主催のイベントを見に行く。
地味なイベントだし,あんまり客入っていないかと思ったら,かなり席が埋まってました。内容は,前半ややもたつくところもあったものの,全体的には,いろんな分野の人の話が聞けて,なかなか良いイベントでした(前半ちょっと「幽体離脱」しそうになりましたが,それは私が非常に疲れていたため)。司会の吉村英二さんの,のらりくらりとしつつ,でも遠くにいったパネラーをひゅっと引きずり戻す,羊飼いのような(?)まとめぶりが見事でした。
ただ,私はソフトウェア技術者で,現場がどうなっているのか興味があったので,開発やってる方の出席が取りやめになったのは,すごく残念でした。会社の圧力でもあったのかと心配しましたが,あとで吉村さんに聞いたら,欠席の理由はまったく個人的な都合だったそうです。
実は私は,住基ネットのことはあんまり心配してないのですよ。何故かというと(これは今日のパネラーでもあるいずみちゃんのサイトで知ったのですが)システムの中身はもうボロボロのようなので。これでは本当に(!)住民票取るぐらいにしか使いものにならない。結局,役所のお荷物として拡張もされずにフェードアウトしていくシステムではないかと。
で,そういう話はイベントでも出ていました。しかし,話はそこで終わらない。
私がすごく驚いたのは,国の本命は住基ネットではないのかも,という話。曰く,実は水面下で,平成17年度ぐらいをめどに,戸籍のネットワーク化の話が動いているらしい。住基ネットはそのための地ならし。国は,住基ネットの導入によって地方自治体のITスキルを向上させて,その成果を戸籍ネットに利用するつもりではないか,と。この戸籍ネットの話,以前からあると言われながら,なかなか証拠が挙がらなかったところ,某自治体の人が全然関係のないところでうっかり喋って発覚したもので,かなり信頼性の高い情報のようです。