昼間は会社で仕事して,夜は本駒込へ。
到着すると,片付け作業が始まってました。なんだか,高校時代の文化祭の,日曜日の4時過ぎぐらいの雰囲気。(微妙なたとえですが,解ってもらえるかな) で,テントの中では「あの」三上寛さんが歌ってました。なまみかみかんです。
ライブは期せずしてフォーク,ラップ,民謡,ロックという組み合わせで,まあこういう場なのでそれぞれメッセージ性が強かったわけですが,ジャンルごとの訴え方の違いが面白かった。私は,メッセージのはっきりした歌はあんまり好きじゃないのですが,今日は素直に楽しめました。で,聴きながら,歌とメッセージの関係についてあれこれ考えていたのですが,その話はまた書きます。
ラップのATOM君は,曲がなかなか出なくて立ち往生してしまい,ちょっとかわいそうでしたね。で,「音楽なきゃできんのかー!」とむちゃくちゃ怖いツッコミをいれてたおっちゃんがいて,誰かと思ったら,絶叫歌人の福島泰樹氏でした。ATOM君もアカペラのラップで一矢報いてましたけど。
最後,かなりノッてきたところで,近所から電話で苦情が入ったそうで,あえなくお開き。普段なら煽り役の平野さんが哀願してストップかけたぐらいだから,よっぽどだったのでしょう。
今回,仕事の山と重なって,4日間あったのにツボ外しまくりで,全体の感想なんて言えないのですが,一つ言えるのは,定点に集まるっていうイベントのかたちがすごく良かったということです。最近デモへ行くようになって,いろんな人の接点ができて,それはそれで良いのですが,デモだと歩ききってしまえばそこで解散。けどこうしてお寺に集まって,ぐだぐだ話したり音楽聴いたり,そうすると,デモで歩いているのとは違った,いろんな思いつきや感情が沸いてきます。で,本当は,昔々の村社会では,お祭りやお寺や神社が,そういう働きをしてたのではないか。で,そういう失われた場所が,現代のこういう時期に,こうして出現したのは,廻りまわっての歴史の必然なのかな,とか。ちょっと妄想っぽいですね。でも今,意見の交換ならネットで十分できるのに,それでもアメリカ大使館前とか,国会裏とか,大阪のアメリカ総領事前とか,いろんなところに人が集まろうとしているのも,何か共通点があるような気がします。