空爆始まる
新橋駅に着いたのが7時半。北口のバス停からバスに乗る。通りがひどく渋滞しており,霞ヶ関の方を見ると,パトカーのランプが激しく光っており,嫌な予感。
案の定,虎ノ門から先,道路脇に警察のバスが何十台も停まっている。バスを降りると,怒号の渦。今日は新左翼も来ているらしく,それを取り囲むもの凄い数の機動隊。警察が拡声器で公務執行妨害云々と叫んでいるのが聞こえる。大使館への道は,特許庁の前,外堀通りに面した坂の入り口ですでに完全に封鎖されており,大使館に近づこうとする多くの人々が足止めを食らっている。そこで雨宮処凛さんを発見。挨拶をし(といっても雨宮さんははこっちを覚えてなかったみたい),状況を教えてもらう。曰く,大使館への道はすべて封鎖,ただし用事によっては通れる場合もある,とのこと。とりあえず溜池から六本木通りへまわってみることに。しかし,六本木通りも,大使館に通じる道はすべて警察が立って検問中。通りはプラカードを持った人たちが抜け道を探して行ったり来たり。その内の一グループに状況を聞くが,やっぱりダメのよう。ただ,六本木通りは外堀通りほどは堅くなく,封鎖区域内に勤める会社員などはするっと通っている。私もウソ言って突破しようかと思ったが,ウロウロしてたからバレバレだろうと思い,止める。
。。。と言いつつ,五分後に私は大使館前に居たのでした。どうやって突破したかはナイショ(ウソもついてないし,違法なこともしてないですよ)。
大使館前ではロフトの増田さんに遭遇。ビデオで撮ってもらうが,にやけてしまってNG。その後しばらくして平野さんと謎のサラリーマンMさんが登場。「どうやって入って来たんですか!?」と聞いたら「いや,あっちから普通にきたよ」とのこと。何でだ~。しばらくして,二人が増田さんと引きあげた後,今度はナイフさんとムキンポさんが登場。ムキンポさんから,逮捕者がでたことを聞かされる。
だいぶ前から,「攻撃が始まったら6時半にアメリカ大使館前に集合」という話はネットで流れていて,今日も1000人以上集まったらしいのですが,とにかく大使館の周りは400メートル四方に渡って封鎖されてしまい,集結することなく終わってしまったのでした。とにかく,周辺は猛烈に混乱していて,本当ならもっと写真を撮って記録しておくべきだったのですが,封鎖区域から出たら戻れなくなってしまうので,あまり動くことができず,非常に残念。
でも本当に残念なのは,当然ながら,攻撃が始まってしまったことなわけで。私の場合,別に実効性を求めて大使館に足を運んでいたわけではないけれど,それでもやっぱり,何とも言えない虚脱感は残ります。